トレチノイン・ハイドロキノンによるしみ治療

トレチノインは表皮の細胞のターンオーバーを高めるために、表皮の細胞をどんどん押し上げていき、そのときにメラニン色素を排出します。さらに、強い漂白剤であるハイドロキノンを作用させて、メラニンの産生量を減らします。そうすると結果的に、しみ、くすみが減ることになります。

トレチノインによる小じわの治療
トレチノインは表皮角化細胞の増殖促進作用と分化促進(ターンオーバー促進)作用を同時に併せ持ちます。 トレチノイン外用により表皮のターンオーバーは約2週間に短縮されますので、これにより、角化細胞からのヒアルロン酸産生の促進、表皮直下のコラーゲン形成の促進が生じ、小じわを改善することができます。

外用薬

ハイドロキノン5%(安定型):しみの原因であるメラニン色素を作らせなくする漂白剤
トレチノイン(0.05%0.1%・0.2%):しみを古い表皮の細胞とともに押し出してくれます。そして新しい表皮を作り上げます

治療時の注意

  1. 治療中はしっかり日焼け止めを塗ってください。
  2. 皮膚をこするようなスキンケアはお止めください。
  3. 治療中は皮膚が乾燥しますので、保湿剤を使用するなどしっかり保湿してください。
  4. 妊娠中、授乳中は治療できませんのでご注意ください。

治療をお受けになる時の注意点

強い薬を使う治療ですので、必ず2週間に一度の診察を受けて下さい。定期的に経過観察をしていませんと、知らぬうちに副作用が起きて色素沈着を起こしていることもあります。

使用開始後、治療部位が赤くなり。皮がむけてきます。赤みも増しますが、しみは少しずつ薄くなっていきます。はじめの2週間はかなりつらい時期ですが、少しずつ肌は慣れていきます。乾燥しますので、保湿クリームをしっかり使用してください。

うえだ皮膚科内科 高杉院

当院では、内科、漢方内科、皮膚科と複数の科を併設しており、各科固有の疾患に対する治療だけでなく、疾患によっては 科を超えて協力することによって、診断と治療の向上に寄与し、より幅の広い治療がきることを目標にしています。内科では、一般内科疾患全般を診療し、漢方治療を採り入れることによって、皮膚疾患や婦人科疾患、小児疾患など幅広い疾患に至るまで対応しています。皮膚科では、一般皮膚科分野に加え、小手術も行っています。