首や体、顔のいぼ
首や顔、体にぼつぼつと小さい茶色のいぼ状のできものができることがあります。
首を触ったときにザラザラするいぼは「アクロコルドン」や「スキンタッグ」と呼ばれる良性腫瘍の一種です。
胸や腹部、わきにもでき、皮膚のこすれる部位や汗のかく部位に多くみられます。加齢や汗、ネックレスや衣服の擦れが原因で増えることがあります。
このいぼを傷が目立たず、確実にきちんととるには、炭酸ガスレーザー治療が適しています。
炭酸ガスレーザーの治療の特徴
炭酸ガスレーザーは水分に吸収されやすく、一瞬にして熱エネルギーに転換されるという性質があります。患部に照射すると、その細胞に含まれる水分がレーザーのエネルギーを吸収し、蒸散作用を起こして瞬間的に患部の組織を除去します。このとき、周辺の血管は熱凝固作用で一瞬のうちに固まってしまいますので、出血はほとんどありません。また、炭酸ガスレーザーの蒸散作用は皮膚の表面に限られ、深いところまで至らないので、患部の治癒も比較的早いといえます。炭酸ガスレーザーは盛り上がりのあるしみ、首のいぼ、体のいぼに有効です。深部組織や周辺の正常な皮膚にはダメージを与えないため、メスで切除した場合よりもキズ跡が残りにくく、治りも早いのが特徴です。
治療の際は局所麻酔をクリームや注射で行いますので痛みや出血もほとんどありません。
治療後、かさぶたができ、1週間ほど経過するとかさぶたがとれます。その時点ではまだ赤みはある状態ですが、1か月もすると、傷はきれいに治癒します。
うえだ皮膚科内科 高杉院
当院では、内科、漢方内科、皮膚科と複数の科を併設しており、各科固有の疾患に対する治療だけでなく、疾患によっては 科を超えて協力することによって、診断と治療の向上に寄与し、より幅の広い治療がきることを目標にしています。内科では、一般内科疾患全般を診療し、漢方治療を採り入れることによって、皮膚疾患や婦人科疾患、小児疾患など幅広い疾患に至るまで対応しています。皮膚科では、一般皮膚科分野に加え、小手術も行っています。
