巻き爪

1、陥入爪とは

巻き爪、陥入爪の原因は足指の変形、歩き方の癖、先の細い靴、深爪などです。爪は根元の部分の奥にある組織で作られ、指の先端に向かって伸びていきますが、先の細い靴を履いて爪に圧力が加わったり、深爪をすると爪の変形が起こりやすくなります。例えば深爪をすると爪の先端が皮膚に刺さるので、爪が伸びにくくなります。一方、爪母では爪が次々に作られ、先端に向かって伸びようとしますが、それが妨げられるために爪が厚くなると考えられます。

爪は指の先に力が加わることで平らになっていきますので、痛いからと言って指先に体重をかけないように歩いていると、かえって爪はどんどん巻いてしまいます。また先の細い靴をはくと爪の中で強く押しあうような状態になります。こうした状況では、隣の指の爪が皮膚にあたって傷つくこともあります。その傷に炎症が起こると指の皮膚が腫れ、さらに爪が皮膚に食い込みやすくなります。

陥入爪の悪循環

爪の角が肉に食い込み始めると深爪をする人がいます。深爪によって一旦痛みは楽になりますが、爪が切り取られた部分の軟部組織は、圧迫がなくなりますます盛り上がってきますので、爪が伸びてきたときにさらに陥入がひどくなります。

陥入がひどくなると爪の角が皮膚に刺さり、細菌が感染しやすくなります。細菌が感染する赤くはれてひどい痛みを生じたり、膿がたまったりして、さらにひどくなると過剰な肉芽組織が生じるようになります。

深爪を繰り返しているとだんだん陥入が深くなっていくため、まず大切なことは、爪を切りすぎないことです。、この悪循環から抜け出せなくなってしまいます。

巻き爪・陥入爪の治療、まずは爪を切りすぎないことが大事です。爪を丸くきらない、かどのところをきりすぎない、足の爪はまっすぐ切るようにして、爪の端が指の外に出るまで伸ばす、といったものがあります。

2、治療法

①保存的治療

■コットンパッキング

爪の端にコットンを細くこより状にして詰める。詰めることにより、隙間ができて圧迫が少なくなり、痛みがへります。

■テーピング

爪の側面の皮膚を外側へ引っ張ることにより、爪と皮膚の間に隙間を作る方法です。コットンパッキングと組みあわせることにより効果が高まります。

上記の保存的治療で改善しない場合に爪矯正法を行います。

②感染を起こしている場合の治療

■抗生剤の投与

化膿している場合には抗生物質を併用します。症状に応じて塗り薬、飲み薬を処方します。

肉芽組織に対して

■液体窒素療法

過剰な肉芽組織に対してはそれを縮小させるために液体窒素を当てます。1週間隔での通院が必要です。

③爪矯正法(自費治療)

■超弾性ワイヤー法

マチワイヤーはニッケル、チタン合金に特殊処理をほどこした合金で作られたワイヤーです。強く曲げても回復力があり、曲げた状態でも数ヶ月以上にわたり強い回復力を持っています。その力で巻き爪の形を少しずつ矯正します。爪の先端に穴を2つ開けてマチワイヤーを装着しておけば、爪の成長とともに矯正されていきます。欠点は爪が伸びていないと使えないということです。

■VHO法(八田院)

VHO式ワイヤーによる巻き爪矯正治療は、爪を深く切り込んでいても施術が可能な治療です。手術をせずに巻き爪を治療することが可能です。まず、専用の針金を爪の彎曲に合わせて彎曲させ、爪の左右にひっかけて固定し、左右の針金を中央で巻き上げて固定していきます。矯正治療は初回ワイヤーをかけてから2~3ヶ月後にワイヤーをかけ直すことになります。ワイヤーをかけた爪が伸びていくため、爪の先に移動したワイヤーを根元の方に移動させないといけないからです。症状にもよりますが、爪が矯正されるまでに年平均3回のワイヤーかけなおしが必要で、治療には、6ヶ月~2年ほどかかります。