いぼ・みずいぼ
尋常性疣贅(いぼ)
<原因>
ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの感染です。
HPVには多くの種類(型)があり、型の違いで症状が異なります。よくできる部位やいぼ一般的ないぼ(尋常性疣贅)の原因となるのは、主にHPV2型です。
皮膚にできた微細なキズからウイルスが入り込み、3~6か月を経て、いぼをつくります。
子どもに多くみられ、キズがつきやすい手や足の裏、顔などに多くできます。
通常は、痛みなどの自覚症状はほとんどありません。放置すると時に多発して、治るまでに時間がかかることがあります。根気よく治療しましょう。
他者への感染力は強くないため、プールやお風呂などを控える必要はありません
<治療>
■液体窒素凍結療法
-196℃液体窒素を使用します。 綿棒でいぼに塗布して 、いぼ組織を壊死させる方法です。 いぼは瞬間凍結されますが、この凍結・融解を繰り返すことにより不要な組織を破壊します。1~2週間に一回のペースでこの治療を繰り返すことで、少しずつ とれていきます。
■薬剤による治療
サリチル酸、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、トリクロロ酢酸、モノクロル酢酸、ポドフィリンなどがあります。
伝染性軟属腫(水いぼ)
<原因>
伝染性軟属腫ウイルスが感染してできる腫瘤です。プールや水場からよく感染します。子供やアトピー性皮膚炎、乾燥肌の方は肌が乾燥しているため、感染しやすいので十分保湿をしてください。
自然治癒もありますが、感染するため、数がふえ、幼稚園や保育園ではプールに入れないなど、日常生活に困ると思われるケースもあります。早めに治療計画をたてていくことが大切です。
<治療>
■ピンセットによる除去
ピンセットを用いて取り除きます。この時、痛みが強いので、ペンレスという麻酔のテープをはり、1時間ほどおいて麻酔が効くのを待って治療することもあります。
■内服治療
ヨクイニン(いぼに対しての免疫を高める効果があります。)